くにともたつろう〜Smile^^〜

小学校の教員から青年海外協力隊へ・・・ネパールという異国の地で自分の成長や夢を追いかける大切さなど・・・そしてこれからの教員としての歩み方を・・・

教育問題以前のすがた

こんにちは!

 

最近になってやっと時間の使い方が上手になってきている気がします。

 

だからこやってブログに書ける時間を見つけることができるのかな・・・?と・・・

 

今日は、ネパールの学校で活動していて、考えさせられる光景を目にしたので・・・

 

この写真を見てみてください。

 

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この子は小学2年生です。

 

おととい学校に行く途中に見かけました。最近学校で見かけないな〜と思っていたところでした。

 

服も身体もすごく汚れていて、何日間もシャワーを浴びていないようでした。すごく不安そうな顔をして、妹を抱きかかえながらちょこんと座っているのです。

 

「学校来ないの・・・?」と声をかけました。

 

そしたら・・・

 

「お母さんどっか行っちゃったから・・・バックもないし・・・」って・・・

 

そしたら、お母さんらしき人が来て、「学校に行きなさい!」と言ってくれたのですが、泣きながら・・・

 

「いや、いや、行かない、行かない」って・・・

 

なら明日からおいでよ!って声をかけて、その日にその子のことを学校の先生に話を聞いてみたら・・・

 

本当のお母さんは村に行ってしまっているようで、お母さんのお姉さんに預かってもらっているとのこと・・・でもそこでもしっかり面倒を見てもらえないようで、学校にも長い間来ていなかったみたいです。

 

そして、今日学校に行ったら、妹を連れて学校にきているじゃないですか!!

 

それもシャワーに浴びれたのか、少しすっきりした顔をして・・・

 

「学校来たんだ!えらいね!!」って声をかけたら嬉しそうな顔をしてました。

 

でも、よくよく考えてみてください。

 

この子は小学校2年生・・・自分でできることよりもできないことがたくさんあって、たくさんたくさん甘えたい年齢。でももうこの子は妹のために、お母さんの代わりをしないといけない。ずっとずっとおねちゃんの腕の中や背中におぶわれている。

 

勉強しないといけないのに、妹がいるから勉強できない。

 

眠くて、お腹が減ってぐずっている妹をあやしている姿をみると、こういうところに教育の質や課題以前の本質的な問題を垣間見た気がします。

 

他のことを何も考えないで、夢中に友達だちと遊んだり、勉強したり、お母さんに甘えたり・・・

 

そんなことって当たり前だけど、すごく幸せだな〜って改めて思い直しました。

 

そんな子ども達に何を自分はできるんだろう・・・

 

でも、その子に最後にかけた言葉が

 

「妹連れてきてもいいから、道具がなくてもいいから、毎日学校においで!学校で、少しずつでも勉強していこうね!」

 

「うん!」

 

シャレたことなんて言えなかったけど、そんな自分の言葉が少しでもその子の心に届けばいいな〜って思います。

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がんばろうね!

 

kuni